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田中美津 “ヤマちゃん” (東京都八王子市) - レビューをすべて見る
私はこの本の第17章「リブと私」に出てくる田中美津本人です。
エッ、私って「拒食症」だったの?、高校時代に家出を「2回」した?「安田講堂に立てこもった男と同棲」してたって?「ぐるーぷ・闘う女」を3人で立ち上げた?
「田中は自己の『物語』の変更や矛盾に、否定的な意識をもたなかった」という自説を証明する資料として、「2004年の講演では『私、ずっと同じことやってるの、苦手なんです』と述べている」と小熊氏は記す。が、実はこれ、「ずっと同じ姿勢で話すのは苦手なんです」と言ってる箇所からの引用なのよ。
こういうトホホな誤読・誤用そして捏造がなんと45箇所もある。これは710ページの「田中美津とその経歴」から数えてのことだから(私についての記述はそこから始まる)、なんと64ページ中、45箇所間違っているということだ。(精読したらもっと増えるかも)。
私が「直感」の人なら、彼は「誤読・誤用・捏造」の人なんだね。
それに何だかあざといなぁ。「田中は白いミニスカートでビラを撒いてた」という証言について、「事実かどうか不明だが、とりあえずこの証言を採用する」と注に書いておきながら、「白いミニスカート姿で」「年齢不相応な白いミニスカートで」とその後4回にわたって記している。だいたい何ゆえその証言を採用したかも明らかにしないで、これ、ホントに学者が書いた本なの。「美津さんが永田洋子だったら、私は殺される側だと思った」という、誹謗中傷をもたらす以外に何の意味もないコメントも堂々採用されていて、もうアレーって感じよ。小熊氏は読み手をよほど見くびってるね。
事実の検証が杜撰で、その上ミソジニー(女性嫌悪)を感じさせる記述の数々。
まだ私は生きてるのだから、せめて1度くらい取材すればよかったのに。何の取材もせずに「田中はそう思った、こう思った」と書いちゃうところが、昔読んだ週刊新潮の「男と女の事件簿」にそっくり。もう失笑しながら読ませてもらった。
東大教授の上野千鶴子さんには事前に原稿見せたんだから、私にも見せてくれればよかったのにね。結果17章は無残な労作になってしまって!